プラスチックの原料は石油です。石油といえば「燃えるもの」というイメージが強いですよね。
たとえば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といった素材は、ろうそくと似た構造を持つため、火がつくとよく燃えます。特にPPは、100円ショップの透明容器や日用品にもよく使われる安価で扱いやすい樹脂。
でも、燃えやすいという特性があるため、「難燃剤」を加えて燃えにくくする工夫が必要です。
では、「プラスチックが燃える/燃えない」って、いったいどういう意味なのでしょう?実は、「難燃性」の定義は業界や用途によって大きく異なります。たとえば…
何度火を当ててもすぐに消えるもの
燃えても、すぐには燃え尽きないもの
どちらも「難燃性」とされることがあるのです。これは、難燃剤による性能向上だけでなく、素材の形状や構造にも大きく左右されます。たとえば、ポリエステルのような化学繊維は、固まりだとゆっくり燃えるのに、織物にすると一気に燃えてしまうこともあります。
つまり、「燃えにくさ」は素材そのものだけでなく、使い方次第。
重要なのは、「なぜその性能が求められているのか?」という理由を理解することです。そこがわかれば、たとえ低スペックな材料でも、製品の形や構造を工夫することで、必要な性能を満たすことができるかもしれません。
「材料スペックだけであきらめずに、形や設計で工夫する」—そんな視点をもつのが、私たちスターライトのスタイルです👍
「このシリーズ、続けたかったんです」—そんな私の念願がかない、Vol.2へと続きます。