スーパーエリートプラスチック!ふっ素樹脂の悩みとは? コラム

スーパーエリートプラスチック!ふっ素樹脂の悩みとは?

ふっ素樹脂と聞いて、どんな用途を思い浮かべますか?

たとえば、フライパンの「焦げつかない」コーティング東京ドームの丈夫で汚れにくい膜材など、実は私たちの身近なところでたくさん使われている素材です。スターライトでは、「熱に強い」「非粘着」「滑りやすい」といった、ふっ素樹脂の特性を活かし、さまざまな分野の製品づくりを通じて、くらしの快適さや安心にひと役買っています

そんな優秀なふっ素樹脂にも、実は大きな課題があります。それは、「リサイクルが難しい」こと

一般的なプラスチックなら、「溶かしてもう一度使う」「砕いて他の材料に混ぜる」「燃やしてエネルギー回収する」といった方法が取れますが、ふっ素樹脂ではどれも簡単にはできません

  • 熱をかけても溶けないタイプが多く、溶けるタイプでも腐食性のガスが出るため取り扱いが難しい

  • 粉砕もしにくく、再利用もしづらい

  • 焼却すれば、有毒なふっ酸が発生するおそれも

ですが、もしふっ素樹脂をリサイクルできるようになれば、大きな意味があります。

  • 原料である「蛍石」からの製造に比べ、大幅な省エネルギーで済み、CO₂削減にもつながる

  • 蛍石の産出の約6割を中国が占めており、資源供給の偏りリスクも軽減できる

  • EUではふっ素系材料への規制(PFAS規制)も検討されており、持続可能な使い方の模索が求められてい

スターライトは、ふっ素樹脂の機能を最大限に活かす製品づくりの先頭に立ちながらこれからは「地球にやさしく、長く使える」方法も一緒に探っていきたいと考えています。

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