【「プラスチックのプロ」のちょっといい話 Vol.6】災害時に活躍するプラスチックとは? コラム

【「プラスチックのプロ」のちょっといい話 Vol.6】災害時に活躍するプラスチックとは?

プラスチックは、そのしなやかさを活かし、振動吸収部品として自動車などで使われています。さらに、振動エネルギーを熱に変えて抑えるブレーキのような使い方も。こうしたブレーキ部材のベースには、耐熱性や接着性に優れたフェノール樹脂が使われています。

そして、災害時の暮らしを支える用途もたくさんあります

たとえば、大きな地震の直後などは停電でマンションのポンプが止まり、水が上がらない、下水管が壊れて水洗トイレが使えないといった状況が起こります。そんなときに役立つのが、「簡易トイレ」です

  • 中に入れる尿などを固める素材は「吸水性プラスチック」
  • 粉状の材料が水分を吸うと100倍以上に膨らみ、固まって扱いやすくなる
  • 排泄物を包む防臭ポリ袋は、素材レベルでニオイを外に漏らさない工夫がされている

また、橋が壊れたときや復旧工事の際には、仮設の足場板が必要になります。通常は金属製のボードを使いますが、樹脂発泡体に強化コーティングを施したボードなら、以下のメリットがあり、災害時にとても有効です。

  •  軽くて運びやすい
  • 万一水に落ちても浮く

こうした災害時に役立つプラスチックの技術は、まだまだ一握り。スターライトも、複合化による機能向上や、バイオプラスチックを使った「使いやすく、処理もしやすい」製品を研究・検討しています

関心をお持ちの皆さま、ぜひ「プラスチックのプロ」の私たちと一緒に、より良いアイデアを議論してみませんか?