クルマの開発において、シミュレーション技術は欠かせない存在です。なかでも、シミュレーション結果をつなげてクルマの性能を予測する「モデルベース開発(MBD)」が、いま広く活用されています。
スターライトの得意な技術のひとつに、プラスチック部品やユニットの性能設計に活用するCAE(Computer Aided Engineering)があります。私たちは、このCAE技術を応用して「これからのロボット」のための技術開発に取り組んでいます。
具体的には、モーターの動きをアームに正確に伝える減速機ユニットを、樹脂化によって軽量・コンパクト・低騒音化することを目指しています。歯車の耐荷重性能は机上計算である程度予測できますが、部品同士が複雑に作用して生じる騒音の予測は難しいとされてきました。
従来は「実際に作ってみないとわからない」とされていたこの難題に対し、私たちは振動解析CAEを用いて騒音の発生を事前に予測。遊星歯車の数や歯の枚数などの最適設計を可能にし、開発期間の短縮にもつなげています。