水素を使って走る「燃料電池自動車(FCV)」も注目されています。それを実現するためには、水素を安全に「蓄え」「運び」「供給する」インフラ技術を確立させることが必要です。
インフラの中で、最も身近に必要なのがFCVに水素を供給する為の「水素ステーション」です。
スターライトの得意分野のひとつが、すべる・とめる・まもるの技術であるトライボロジー技術。この技術が水素圧縮をスムーズに行い、超高圧条件での水素のモレをとめ、そして安全にまもることに役立っているのです。
私たちは、九州大学 水素材料先端科学研究センターとタッグを組み、約15年前から水素ステーションで使用する超高圧水素圧縮機シーリングのための材料開発を進めています。
水素ステーションでは、80MPaという超高圧をかけて圧縮した水素ガスを「安全」に運搬・貯蔵しなければなりません。その超高圧の水素を封止するシールリングに、スターライトのオリジナル材料「ALP(アルプ)」が使われています。
より高い圧力で圧縮した水素をFCVの水素ボンベに入れるほうが、航続距離が延びます。これを目指して、昇圧ポンプの圧力を80MPaから100MPaに高める試みが進んでいるのです。
100MPaの圧力は、天然ガス圧縮の3倍という超・超高圧で未知の領域。
私たちは、その「100MPaの壁」をクリアすべく、最新の水素圧縮性能評価設備を導入し、産・学の共創によるチャレンジを進めていきます。