・PEEKが採用されるためには
きわめて高性能なスーパーエンジニアリングプラスチックPEEK(ピーク)材には、価格面や難加工性などの課題が。それでも、私たちはPEEK材を活かした量産実績をどんどん増やしています。その理由は、大きく分けて次の3つ。
①どんなサイズの成形もできるから
指先サイズの精密製品からバスタブサイズの大型製品までの幅広い量産実績があり、それぞれにぴったりの量産技術があります。PEEK材の射出成形では、射出成形で超小型1gの『ハクリ爪』からノートパソコンサイズのガラス基板洗浄ジグまでの量産実績があります。
②『うれしさ』をもっと引き出す提案ができるから
私たちは、PEEK材にうれしさをプラスできないか、を考えます。例えば、ガラス基板洗浄ジグでは、耐薬品性や繰り返し耐荷重性能などの機械的特性が『顕在するリクエスト』でした。そこに「材料に帯電防止性能があれば異物混入が抑えられるのでは?」と考え、カーボン繊維を配合したオリジナルのPEEK材を提案したのです。
③PEEK材以外の提案ができるから
要求機能、用途を調査した結果、別のスーパーエンプラの方が適している、コスパを考慮したらワンランク下のエンプラでもOKなのでは?という場合がほとんどです。その結果、PEEK材以外で量産となりますが、そのお客様から再度PEEK材向きの難易度の高い相談が来ます。その繰り返しの中で、あらゆる樹脂の中でベストな提案をし続ければ、1%以下の確率の『PEEK材にマッチする製品』に巡り合えるのだと考えます。
PEEK材はあくまで一つのアイテムと考える、『プラスチックのプロ』としての提案スタンスを、私たちスターライトは決して忘れません。