6月に入り、一気に暑さが強くなった気がします。この時期におすすめなのが、体を少しずつ暑さに慣らしていく「暑熱順化」です。
例えば、入浴時には湯温を上げすぎずにゆっくりと湯船につかり、入浴剤などを活用して発汗をうながすなどのように、
無理のない範囲で暑さに触れる時間を持つことで、体が環境に適応しやすくなります。
汗をかくことで、体の熱を外へ逃がす働きがスムーズになっていくので、暑さに対応しやすい状態へとつながります。
さて、直近の暑さ対策も必要ですが、エンジニアとしては技術の力で地球温暖化を抑えていきたいところです。
温室効果ガスの代表的なものとしてCO2がありますが、実はこれ以外にも温暖化への影響が大きいガスは存在します。
その指標の「温暖化係数(GWP)」は、CO2=1を基準として温室効果ガスが地球温暖化に与える影響を相対的に示す値です。
かつてエアコンの冷媒として使用されていたCFCやHCFCは、GWPが1,000~10,000と非常に高く、
環境負荷の大きさが問題となっていました。
そこで、現在はより影響の小さいハイドロフルオロオレフィン(HFO)系冷媒(例:R1234yfなど)への切り替えが進み、
GWPは1に近い水準まで低減されています。
さらに現在では、ふっ素系冷媒に代わり、CO₂や炭化水素などの「自然冷媒」を活用する動きも広がっており、
より環境負荷の少ない技術開発が進められています。
ちなみに、メタン(CH4)はGWPが約30と温暖化への影響が大きいガスの一つであり、「牛のゲップに含まれる」と話題のガスです。
実際には家畜の糞尿からも多く発生し、近年ではこれを回収してエネルギーとして活用する取り組みが進んでいます。
例えばインドでは、牛の糞から作ったバイオガスを自動車燃料に利活用する事例もあります。
身近で温暖化係数が高いガスと言えば、日本に多い水田から発生する、GWPが約300の亜酸化窒素(N2O)です。
このガスは、肥料に含まれる窒素化合物(例:硫安)が水分の多い土壌中で分解される過程で生成されるため、
湛水期間(田んぼに水を張る期間)の短縮や、水を張らない畑作形式での稲作(乾田直播など)の検討が進められています。
N2Oは大気に含まれた窒素が燃焼する際にも発生するため、
自動車などでは触媒など排気ガス浄化触媒を用いた後処理技術により、大気への排出を抑えています。
もちろんアンモニアを燃料とする火力発電所でも、N2Oの発生を抑制・処理する技術開発が進んでいます。
このように、様々な分野において、テクノロジーで地球温暖化を緩やかにする活動が進められていますが、
私たちの生活でも、知恵や工夫で少しでもエネルギーロスを抑えることが重要です。
でも、酷暑日(40℃以上の日を指す新語)にエアコンを使用しないなどの、いのちに関わるガマンはいけませんよ!
