8月に入り、厳しい暑さが続く一方で、急な豪雨や台風の動向も気になる季節となりました。
来月の「防災の日(9/1)」を前に、近所の避難箇所やいざというときの避難経路を記したハザードマップの確認や、
備蓄品の確認などの身近な「そなえ」を意識されている方やご家庭がどんどん増えてきています。
また、内閣府も「防災×テクノロジー官民連携プラットフォーム」により、
地方公共団体等のニーズと民間企業等が持つ技術・サービスのマッチングを推進しています。
では、世界に目を向けた場合の「防災」に対するテクノロジーは今、どのように変化しているのでしょうか。
今年6月にドイツで開催された防災展「INTERSCHUTZ 2026」を視察したところ、
世界の防災(Civil Protection)が大きな転換期を迎えていることがわかりました。
これまでの防災は、堤防の建設や建物の耐震化を高めるといった「ハードウェアによる対策・強化」が中心でした。
しかし近年、気候変動による広域な森林火災や大規模洪水、さらには電気自動車(BEV)の普及に伴う
リチウムイオンバッテリーが起因する火災など、これまで経験のない複合化したリスクが次々と顕在化してきています。
そこで、AI(人工知能)による災害被害予測や、ドローンによる延焼ルートのマッピング、無人消火ロボットといった、
先端技術をフル活用し被害を最小に防ぐ提案が大きなトレンドとなっていました。
技術の進化とともに、防災への取り組みや考え方にも変化が見られました。
これまでの「固定され準備されているインフラで対策する防災」から「テクノロジーで臨機応変に対応する防災」にシフトしています。
災害の形態は複雑化し、準備したものだけで十分な対応ができない場合があります。
また、毎日の生活水準が高まったがため被災後の生活に強いストレスを感じる方が少なくありません。
例えば、水素やリチウムイオンバッテリーなどの新エネルギーの活用から起こる火災リスクへの対処や、
災害が複雑化・巨大化した場合にでも、いつもの生活を早く取り戻すために、
素早くエネルギー供給や通信環境が確保できる技術開発が進んでいます。
ちなみに、災害を意味する英語の「Disaster(ディザスター)」は、ラテン語の「悪い(dis)」と「星(aster)」、
つまり「星の巡り合わせが悪い(防ぎようのない運命)」が語源だと言われています。
しかし現代の私たちは、人工衛星のデータやそれに基づいた予測と高度なテクノロジーを活用し、その運命を変えようとしています。
こうした世界の流れを見据え、スターライト工業は「未来の防災」の貢献となる、新たな挑戦を始めています。
例えば、災害時に孤立した地域へ素早く駆けつけ、太陽光による電力を供給する「移動式防災インフラ(トレーラー)」の構想や、
リチウムイオンバッテリーの異常や廃棄時などに起こる爆発に対し安全に対処できる防耐火製品の開発など、
従来の枠にとらわれず、新しいお困りごとに応える製品づくりを進めています。
それは、プラスチックのプロとしての、
「製品設計力」と「ベストなプラスチック材料の提案力」を駆使した複合的な防災ソリューションです。
災害を完全にゼロにすることは難しくとも、事前の備えを知り、先端のテクノロジーを駆使することで被害を最小限に抑え、
人々の命を繋ぐことは可能だと考えます。
スターライト工業はこれからも、時代の変化と新たなリスクに先手を打つモノづくりを通じて、
世界に安心を届ける取り組みを力強く進めてまいります!
