地球にやさしく強いFRPとは? コラム

地球にやさしく強いFRPとは?

FRPって知っていますか?

 

Fiber Reinforced Plasticの略で、樹脂を繊維で強化したものでガラス繊維(Glass fiber)の場合はGFRP、炭素繊維(Carbon fiber)の場合はCFRPと呼ばれます。

 

炭素繊維の比強度(重量比の強度)は鉄の10倍でクルマの軽量化などで活用されています。しかし、カーボン繊維の製造時にたくさんのエネルギーを必要とするため、カーボンオフセットの点で課題があるのです。

そこで、私たちは植物の「亜麻(あま)」に注目。フラックスやリネンとも呼ばれ、衣類・寝具などに使われるとても強い素材です。

 

亜麻繊維を強化繊維にする理由は、

  • 植物繊維でTOPレベルの強度。ケナフ繊維の約2倍
  • CO2を吸収して育つ植物が原料なので、ライフサイクル全体でのCO2排出量がCFRPの1/10以下
  • 焼却廃棄時の残留物(灰分)がほとんど残らない

欧州では「ナチュラルファイバーコンポジット(NFC)」として研究・実用化が進んでおり、自動車業界(BMW、プジョーなど)で採用事例が増加中。

スターライトは、この亜麻繊維(フラックス)を使ったFRP(NFRP)でクルマのルーフ型試作品を作りました。亜麻繊維独特の色と織り目が『和』のテイストを醸し出しています👍

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