「プラスチックのプロ」のちょっといい話 Vol.4 満たすとは?樹脂は収縮がでかいのです 2025.6.12 プラスチックは、長いひも状の分子が絡み合ってカタチをつくります。冷えているときはぎゅっと絡み合っていますが、温度が上がると少しずつほどけていき、やがて流れるほどの液状になったりします。この“とけた”状態で型に流し込み、冷やして固めることで製品にします(これが熱可塑性樹脂の成形です)。でも、「とけた樹脂を型に流し込めばOK!」というわけにはいきません。実はそこに、“収縮”という落とし穴があるんです。
「プラスチックのプロ」のちょっといい話 Vol.2 プラはヒモのカタマリなのだ 2025.6.5 プラスチックは、「高分子(ポリマー)」とも呼ばれ、一定の構造をもつ分子がひも状につながった素材です。この分子の長さが、プラスチックのさまざまな性能に大きく影響します。たとえば、熱を加えるとやわらかくなり、冷やすと固まる「熱可塑性樹脂」では、こんな特徴があります👇① 分子が長いほど、分子同士が絡み合って強度が高くなる。→ 長い毛糸が絡まったカタマリのように、なかなかほどけません。②