本プロジェクトでは、九州大学 水素材料先端科学研究センターの澤江教授と共同で「超高圧水素圧縮機用シールリング向け複合材料」の開発に取り組んでいます。
今回、澤江教授の常圧・高圧水素環境下でのトライボロジー特性に関する豊富な知見と、当社の複合材料技術およびシール技術を融合させることで、従来にない耐久性と密封性能を兼ね備えた材料を開発しました。
研究の初期段階では、澤江教授とともに水素環境下での材料特性を詳細に検証し、課題の抽出と解決策の模索を進めました。その後、試作と実証実験を重ね、水素ステーション向け超高圧水素圧縮機での耐久性向上を確認しています。澤江教授からは、「スターライトさんとの議論では、現場で起きる現象がテーマになることもあるので、研究だけでは得られない気づきも多く、興味深いですね。そんなリアルな現場の声と実験データの間にある、この共同開発した材料が水素社会の広がりを支えてくれるんだと、いとおしくも感じるんです」との言葉をいただきました。
この期待に応えるべく、今後も澤江教授との連携をさらに深め、本プロジェクトで得られる知見を「エネルギー革命になくてはならないもの」に育てていきます。また、未来の水素エネルギー社会実現に向けた次世代の材料開発の基盤とし、さらなる技術開発を進めていきます。
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